学生時代の友人達の中には、若くして亡くなった方もいます。中学校では、卒業してから自殺した人がいて、後で聞いて吃驚しましたが、普段からちょっと大人びた感じのする人で国語の先生に失恋したから、との噂でした。お医者さんになって働き盛りに病気で亡くなった人、人の運命の苛酷さを思います。瀬戸内寂聴さんの言葉に「人間には定命・じょうみょう」があって、生まれたときにその人の寿命は決まっているのです。
と、(生きることば あなたに)という本に書いています。決められた死ぬ日に向かって、なぜこの世に生かされているか、を考えるのが、私達の今日であり、明日であるのでしょう!と、あります。
80歳を過ぎた友人達と会って、生かされる有難さ、又、私を遺して居なくなってしまった人達がどんなに大切な存在であったか、その人達の気配をより近く自分の身のほとりに感じます。又、会いましょうね、と約束はしても実現出来ないかも、まさに良寛さんの「死ぬときは死ぬるがよろしく候」の心境です。