水野賢世先生は、小田原の「阿弥陀寺」のご住職です。細身でお背が高く、私達にご詠歌やお舞のご指導をして下さいます。いつぞやは、(平家物語)の琵琶の弾き語りのご披露を目の前で拝聴して感動しました。ご挨拶で「長生き出来る事は素晴らしい事ですが、どう生きるか、が大切です。一年一度の大会ですが来年も元気で、笑顔で、お会いできるよう阿弥陀様にお願いしましょう」と結ばれました。大殿の四方の窓を開け放って、鎌倉の材木座海岸の海風、背後の天照山からの緑の風が法灯の焔を静かに揺らしています。私達が自由曲でお唱えした和歌山県にある「報恩講寺のご詠歌」は浄土宗の元祖法然上人の御作で「極楽も 極楽も かくやあるらん あらたのし はや参らばや 南無阿弥陀仏」という短歌を松濤 基先生が作曲されたご詠歌ですが、極楽はこのような所かしら?と思える程荘厳で心安らぐ思いでした。参加30寺、参加者231名、年ごとに減少していますが、今年も参加出来て有難い事、と感謝の一日でした。