お寺で、ご住職の法話を聴いたり、阿弥陀様のお顔を仰いだり、時には目を閉じて亡き人を偲んだり、そのようなひっそりとした時間が好きです。正行寺は浄土宗で加藤家の菩提寺です。義母が浅草から横浜に移ってきたとき、東京のお寺さんでは遠いので、自分で方角など調べて、近くの正行寺さんにお願いすることにしたのです。その時の事、義父の事、主人の事、71年前の東京大空襲で義母の背中に負ぶさりながら逃げ惑う途中、防空頭巾に火が付き、一週間後に火傷で亡くなった、主人の幼い弟、次から次といろいろな思いが胸中を駆け巡り、そっと泪を拭きました。遠くない将来、この人達に再会する時は、沢山、沢山お礼を言いましょう、弟・良三ちゃんには、はじめまして、とご挨拶しましょう、死ぬことは、残された人の心の中に生きる事、私の命がある限り、みんな、みんな、私の心の中に生き生きと生きています

大施餓鬼会奉修-6
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