父方の最後の従姉妹が94歳になって水戸で一人暮らしをして居ました。私の長姉と歳も近く同じ女学校に通って仲良くしていて、時折水戸の名産などを送って呉れていました。半年ほど前から電話が通じなくなって心配しました。かねがね、私たちが勧めていた施設に入ったのだろうと想像しましたが、情報がさっぱり分かりません、ほうぼう手を尽くしましたが、個人情報とやらで教えてくれません。子供がいないので身内から養子縁組をしましたが、その人がどのような意図からか、教えてくれません。認知症がひどいのか、本人の意思で知らせたくないのか、姉も諦めていました。昨日、従姉妹の教え子です、という女性から電話を頂き、あるルートから施設が分かって会ってきました、と言われて吃驚、お話によると元気でいるそうで一安心、早速姉や関係者に知らせました。従姉妹は、「最後は一人、ここは仮の住まいでそのうち家に帰る、周りの人に迷惑を掛けたくない」等言っているそうですが、帰り際に「来てくれてありがとう、心が通じ合うとこうなるのね!」などと云ったそうです。立派というか、寂しいというか、小学校の先生を勤めながら障害を持つ妹を世話し、長命だった母親を看取り一生独身で過ごした彼女の心情を慮り、まんじりとせずに一夜を明かしました。取り敢えずお見舞いの手紙をしたため、近いうちに姉とお見舞いに行ってきます。