昭和32年、大学を卒業し国家試験も終わって、浅草今戸の加藤家に嫁いだ私、私は父を3歳の時に亡くし、母が5人の子供を育て上げた母子家庭に育ちました。決して裕福ではなかったけど、母やきょうだいの愛情に恵まれて商人の家で幸せに育ちました。加藤の家は、義母は、「土手の加藤」と云われた大きな材木屋の長女、義父は銀行員の厳格な家庭でした。3年ばかり両親と同居し、川崎に移転して商売を始める事になりました。それからの長い年月、至らない私を助けてくれ思い返せば涙が零れます。お墓参りをするたびに、(お父さん、お母さん、有難うございます。間もなくご一緒させて頂きます)とお願いしています。
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