歌舞伎座の桟敷席は舞台の両側、20席づつ計40席、テーブルにお茶のポットが置かれてお値段も高くなります。西側は花道の後ろになり役者さんの背中を見るようになり、東側は花道から離れてはいますが正面から見ることが出来ます。桟敷の中央5~6番は中々取ることは出来ませんが、今日は東側3-1で観劇しました。かなり舞台に近いので、舞台をかなり斜めから見るようになります。そこで気がつい事。
後見役の名前はプログラムにも載り、、ちゃんと顔を出し、羽織袴に裃を着け舞台に出て、役者さんのお世話をします。黒子さんは全身黒い身なりで顔も黒い布を掛けて見えないように、目立たないように身をかがめ、小走りに出入りし舞台にとどまる時は役者さんの背後で客席から見えないようにしています。その間も役者さんの衣裳を直したり支えたりして一瞬たりとも気を緩めずに立ち働いて居ます。今日は、黒子さんの見えない部分を見ることが出来て、この世の中すべて、何事も、こうして陰で見えない処で働いて、しかも無くてはならない存在が、人に限らず沢山あることに気付きとてもいい勉強をさせてもらった、と思いました。