暮の川崎・横浜合同忘年会でプレゼントの交換があり、正行寺の白石洋子先生が出品されたパッチワークの手提げが井田病院のメンバーの中村求仁子さんにあたりました。とても素敵な手提げで中村さんが白石先生にお礼の絵手紙をお出ししたところ、先生からお返事を頂きました。白石先生は今筋肉の病気を治療中で、お花の絵に添えられた言葉の一部が読みにくかったので、私に見せてくれました。私は早速白石先生に読んでいただきました。
「時は今 所足元 そのことに 打ち込むいのち 永遠(とわ)の みいのち(御命」」
という、浄土宗・増上寺を支えた増上寺第82世法主の椎尾弁匡師(しいおべんきょうし)の短歌でした。
今この瞬間を大切にすること。一期一会の気持ち、一生で最後の出会いだと思って接すること。まいにち、今日が最後の日だと思い、毎日、今日が最初の日だと思う。そうすると、今日を最善の日にしようと思うでしょう。明日があると云う保障はどこにもない。だから、今日と云う日、一瞬一瞬を一生懸命に生きる。出来る限りの努力をする日にしたいものです。また、私達はつい足元のことを忘れて、明日のことが心配になったり、昨日のことをいつまでも引きずったりしてしまいがちです。しかし、今、ここで、自分がなすべき大事なことに心を打ち込み、そうした毎日を生きて行く心掛けを持ち続けることこそ、本当の意味で人生の生きがいを感じ取ることができるということです。それがやがて「私と云う個のいのち」から「永遠のいのち」に結ばれていきます。
人間だから、その心掛けが時には、煩悩によってゆるむこともあるでしょう。だからこそ毎朝スタートを切る時、その心掛け、志を大切にしたいですね!」