大晦日になって、中学時代の親友、荻原照子さんから「伊達巻きを送ったから!」と電話があり、程なく大きな六本の伊達巻きが届きました。この伊達巻きも、もう何年続いていることでしょう。毎年暮れ近くになると、卵とハンペン、烏賊、山芋等を大量に仕入れ、28日頃から造り始めご近所には自転車で届け、遠くは宅急便で送ってくれます。一本焼くのには十分ほどですが、一時間に三本しか焼けないそうです。それを、毎年約四十本近く焼き上げます。荻原さんは去年の一月アメリカに住んでいた娘が日本で急逝し、六月にはそのご主人も白血病で他界され遺された小学二年生の孫娘を引き取り面倒を見ています。色々なボランティアも続けていて多忙な日々ですので、今年はとても無理だろうと思っていましたので、無理をしてはいないか?と心配になり早速電話を掛けました。元気でいてくれて安心しましたが、お互いにあまり無理をしないで楽しみましょう、と長電話を終わりました。お正月は伊達巻きをしみじみと味わい、彼女の平穏な日々を願います。

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