病気を患って、治っても障害を持つようになり不自由な生活を強いられるケースはまれではありません。
数年前に、井田病院の緩和ケア病棟に入院されていた若い男性の患者さんが、声を失い喉にあけた穴でオカリナを吹かれるのを聞きました。「ふるさと」と「涙、そうそう」でした。
その時、私は人間てなんと哀しくそしてなんて素晴らしいのだろう!と感激し、生きること、生かされることを深く考えさせられました。老い、そして病み逝くのは、明日の自分の姿でもあります。私も、病む人が絵手紙を通じて前向きに笑顔で毎日を過ごせるように少しでもお手伝いが出来るように、と改めて感じた日でした。