今日、12月20日、私は満76歳の誕生日を迎えました。五人姉妹の末に生まれ父が結核に倒れて療養中、母は父の看護と子育て、商売と無我夢中で働きました。母に「私は何時頃生まれたの?」と聞いたら「忘れた!」と言われました。
誕生日というと正行寺の白石洋子先生から伺った話があります。昔、薬師寺の高田好胤師とお食事を共にしているとき、たまたま白石先生のお誕生日であることをお話すると「それはおめでとうございます!ところで貴女のお母様はご健在ですか?」と聞かれ元気でいる、とお答えしたところすぐに電話を取り寄せて「お母様にお礼の電話をお掛けなさい!」と言われたそうです。誕生日は自分が生まれた、ということより産んでくれた母親にまず感謝をしなければならない日である、と諭されたそうです。
私も、イタリア料理で祝っていただいたり、お花が届けられたり嬉しい一日でしたが心の中で「お母さん、ありがとう!」と呟きました。
お花は玉川高島屋のエミリオロバのクチュールフラワーでした。